012_Getting out of your comfort zone 

👨‍🔧Editing in process/ 編集中👩‍🔧 

ANNOUNCEMENT:
We've decided displaying being edited process to deliver any articles as soon as possible as it is fresh.🍏 The whole articles includes monthly column/essays will be packed as "published" edition in some point of the month and it supposed to be archived. Those issues and links are supposed to be put in "published" page. 

取材した記事をフレッシュなうちに届けられるように,編集中のサイトを常時公開しておくことにしました.サイトは随時更新され,リリースまでに少しづつ記事が追加されたり編集されていく様子をご覧いただけます.それらはある時点で完成版となり published にアーカイブされます.

最新刊とバックナンバーはこちら / Latest issue and back-numbers are here> published

PDFs are available for most of issues! You can download them and print them as you like. We would be happy if you delivered our issues here there and everywhere.
ほとんどの号のpdfファイルがダウンロードできるようになりました.ぜひプリントアウトしてお楽しみください.自由に配布してもらえれば嬉しいです.
> published 

Perspective / 視点

Getting out of your comfort zone 冒険に出る

Unlearning/アンラーニング という言葉をよく聞くようになった。知人から、孫泰蔵さんの「冒険の書」を勧められて読んだ。詳しく言うと、孫泰蔵さんと糸井重里さんが、糸井さんのとこのサイト「ほぼ日」で対談をしている記事を紹介してくれた。それを読んだ後、やはり身の回りでこの本が話題になって、いよいよ読んでみた、というのが本当のところだ。

本の内容は実際に読んでいただきたいと思う(確かに全ての大人、教育者におススメする)が、自分としては、自分とその周りでここ数年ずっと考えていたことを分かりやすく整理してくれたという印象と共に、さて、ここから、何から、手を付けていこうかとその膨大な旅の行程に途方に暮れそうにもなる。

これは、世の中が大きく変わった、つまり、端的に言えば情報テクノロジーの進歩によって我々の生活や認識や物事の知覚のしかたや受容のしかたが、たかだか数年前と比べても二次曲線的に変化していることによる。おそらく多くの人はそれについては共感するだろう。

その一方で、ある意味、変わらざるを得ない、という文脈で変化を押し付けられることは誰にとっても面白くないはず。みんなでこっちに向かおう、という冒険には、ワクワクや楽しさが大きな動機になるはずだ。そういう仲間を増やしていくことが、コミュニティづくりなのだろうし、もはやコミュニティは家庭や友達や会社の枠を簡単に超えていく。マルチディシプショナリー(多分野によるチームアプローチ)で、多様性を当たり前とする「社会」で楽しく進められたら一番いい。

この変化を迫られている現状は教育機関に限らず、どこの分野でもきっと同じだろう。ここのところ、海外企業で長く仕事をする方ともよくやり取りをするのだが、こういう変化も行きつく先の目標はうっかり近視眼的な視野の中で見失ってしまうこともあるかもしれない。目先のことは「利益」かもしれないが、利益は必ずしも金銭的なものだけを意味しないのではないかと思う。イケイケの成長とも少し違う。

生き甲斐、が IKIGAI という英語になって広がりを見せている今、充実感とか、そういうぼんやりしたかけがえのない精神的な利益、ということもあるのではないか。well-being とは、そういうことを言うのだろうと思う。自分が心地よく、周りにも良くあること。美しさが善きこと、と繋がる場所。西田幾多郎の哲学とも繋がり合う部分があるように思う。その上に、日本とか世界とか、そういうセグメントを超えた地平が見えてくるかもしれない。

そこでは、慣習化されてオートマチックな物事の流れはやってこない。ただ、テクノロジーを味方に付ければ、先人たちや同じ意識を持つ世界中に散らばっている点と点を繋いでいくような感覚もある。出会い、が鍵だ。自分たちで考え、オリジナルの星座を作り上げていく本当の意味での冒険になるのだけれど、その「先の分からなさ」こそが醍醐味である、と言えば少々楽観的過ぎるだろうか。

ぬくぬくとした環境を飛び出して、冒険に出る。
怪我をするかもしれない、転覆するかもしれない。それでも、ワクワクが勝つうちは、諦めずに進もう。(M.N)

Observatory / 観察

MoMAが、モダンデザインをその「素材」の視点でキュレーションしています。デザイン産業も大きな意味で「環境問題」に逆らえなくなってきているのは明らかですが、リユース/リサイクルだけでないもっと多様でより深い理解と、それをアウトプットを通してメッセージすることの意味を問う展示になっているようです。(英語のサイトですが、ブラウザの設定で翻訳してご覧いただけます)

Story / 物語

街中の雑居ビルが「猫屋町ビルヂング」になるまで

知り合いの谷尻誠さんと吉田愛さんが率いる「Suppose Design Office」の新拠点が広島市中区猫屋町に古い雑居ビルをフル・リノベーションしてオープンしています。

彼らがこの雑居ビルを新しい自分たちの社屋をつくるために入手したのはコロナ以前。当時は、1階が飲食、2階はギャラリー、3階にオフィス、4階にホテル、そして宿泊客とスタッフたちが楽しめるサウナ、という内容で計画が進んでいました。私も、当初まだ解体が済んだばかりの現場に立ち寄らせてもらって、谷尻さんから計画を話してもらったことがあります。

しかし。2020年からの数年間で世界が大きく変わってしまいました。

おそらく、数年間、何の利益も生むことなく不動産を維持するのは大変だったのではないかと思います。本来であれば、広島という場所柄、宿泊や飲食などで収益できるはずが、まったくの誤算になってしまいました。それでも、彼らはその間に再考し、アフターコロナの時代に再び人が集まる魅力的な計画を携えて、ようやく実現させたのです。

猫屋町ビルヂング

この記事では、オープンを1週間後に控えた9月のある日、まだ工事最終段階の現場で撮影させてもらった写真と、先日完成した後でご飯を食べに立ち寄った時の写真を合わせていくつかご紹介します。

以前の計画と大きく変わったのは、ホテルがなくなり、その代わりにサウナが本格的なものとなり、集客できるコンテンツになりました。1階の飲食店も、彼らが東京のオフィスで実現させてノウハウを積み上げた「社食堂」に加えて、吉田愛さんのプロデュースするアイスクリームショップも新しいレーベルとして立ち上がっています。

外壁のテクスチュア

街角の空気を作る

グランドオープン前の2階へ上がる階段

グランドオープン前の飲食部分

Suppose Design Officeの事務所階

奥の階段のガラスも細工が施されている

ここはサウナ外気浴エリア(工事中の時)

屋上手前のカウンター部分(工事中)

そして、9月の22日にグランドオープンし、素敵なwebサイトも完成。

オープンからひと月以上経ち、10月の末に我々がご飯を食べに立ち寄った際に、たまたま居合わせた吉田愛さんは、今後のビジョンを語ってくれました。「この場所を、多くの世代の人たちの活動の場にしたい、キッズたちと何かイベントが出来たらと思っているところなんです。子供たちがここで思い出をつくって、広島やこの街を好きになって、そして将来クリエイティブなことを楽しんでもらうきっかけを作りたいんよね」

「やりましょう!」瞬間に僕はそう返していました。

広島に暮らす、クリエイティブに関わる一人として、こんな素敵な場所を応援しないわけにはいかない。そんな話をしながら、広島での夜は更けていくのでした。

2階はギャラリー スケジュールはwebを確認

Charles Munka の作品 

既存の構造体と設備配管も即物的にレイアウトされている

フレームの処理も空間に呼応するように即物的ながら美しい

ちなみに、1階の飲食部門は、社食堂を含む3店舗から好きな料理をオーダーして楽しめます。お財布の具合に合わせてとても気軽に楽しめるラインナップが揃っています。街に開かれた大きな窓が、まるで街のフードコートみたいに通りに馴染み、グッドバイブレーションが街に溢れ出ていきます。ぜひ広島にお越しの際は、猫屋町ビルヂングで素敵な時間をお過ごしください。みんなで応援しよう。次はサウナだ!(M.N)

フードたち

ロゴがかわいいアイス

サインもカッコイイ

居心地のいい空間

和やかな空気が街に溢れ出す

On site / 現場

瀬戸内未来共創プロジェクト始動

UNDESIGNEDをサポートしてくれている穴吹デザイン専門学校も所属する穴吹学園の新しい試みが始まっています。瀬戸内から新しい未来人材の育成と地域課題の解決を目指して、学び≒遊びのコミュニティが生まれようとしています。学生だけでなく一般にもオープンにされていますので、世代、地域、学生、社会人、などの「枠」を超えた活動になりそうです。

アンラーニング、という言葉もよく耳にするようになりましたが、この瀬戸内未来共創PJでは、受講者は自分の専門性を超えた社会の問題に向き合い、そこで多様なコミュニティメンバーと一緒に試行錯誤していく、まさにアンラーンな体験を通して、自らの社会における役割を意識しステップアップしていく場になります。

このたび、UNDESIGNED編集長の西尾がこのプロジェクトのコース・マネージャーとして関わることになりました。ぜひ、皆さんにも関心を持ってコミュニティに寄っていただければ幸いです。参加のしかたについては、ぜひwebサイト(画像リンクから)をご覧ください。


Essentials / 日常

ここでは,日常の中で見つけることが出来るデザインのエッセンスや,モノやコトへの視点がそれぞれの感性によって語られます.また,UNDESIGNEDを読みながら楽しんでもらうための素敵な音楽のセレクションも一緒に.毎回,UNDESIGNEDのメンバーやゲストの寄稿でアトランダムに構成します.

Here, the essence of design that can be found in everyday life and the perspective on things are talked about by each sensibility. Plus, with a good music playlist for you. Each time, it is randomly provided by UNDESIGNED members and guest writers.

Unexpected handsome / 意外といい顔建築

いろんな意味で「いい顔」な建築の観察日記
An random essay talking about random building which has a good "face" somehow, somewhere 

朝の4時過ぎだと言うのに、いや、朝4時過ぎだからこそ、労働者が立ち寄るドーナツショップがすでにオープンしている。ロスアンジェルスの片隅にて。映画産業やハイテック業界の華やかさとは別の姿がここにある。

Soundscape on your day off / 休日の音の風景

毎回,音楽好きの仲間に「今」聴きたい曲やアルバムをセレクトしてお勧めしてもらいます.
We also recommends nice music which is selected by DJs or people who are loving music so much.

A touch of autumn 秋の気配
selection and text  by Mitch

むしろ苛立たしかった夏の暑さも過ぎ去ってみると少し記憶の中で美化されるのは、やはり時間の不可逆性に抗えない諦めから来る感情なのだろうか。それでも、すでに早朝の山道にはもう栗がたくさん落ちている。夏には濃い緑色の葉と完全に同化して見えなかったまあるい蜜柑も、黄色く色づき始めた。いくつかの種類の野草は枯れ色に変わったけど、水田の稲穂は金色に輝いている。実りの季節。そして世界が青や緑から少し褪せていく。毎年のことだ、別に感傷的になる必要はない、でも。

📝今回のUNDESIGNEDの内容に関するフィードバック、感想や応援メッセージなど何でもお寄せください。
フォームはこちら↓
https://forms.gle/JvzZBqi5V6oNtp9c9

Team UNDESIGNED of this issue are...

Producer / Editor / Video Editor
Takashi Sasaki
大阪生まれ香川育ち.野球ばかりでデザインとは縁がなかったが,デザイン関連の取材を通して,その考え方やプロセスに惹かれたひとり.

Editor in chief  /
Michiaki Nishio 
広島生まれ.建築およびデザインと人間の接点から社会や未来を夢想するのが癖.普段は建築を軸にデザインの実践と教育に携わる.

Regular editor / Editorial designer
Maiko Teramoto
広島生まれ.素敵なものが,なぜ素敵なのかを考えがち.もちろんデザインでも.古今東西全ての本と映画を見漁るのが叶わぬ夢.

Correspondents /
Madoka Kikkawa
北海道生まれ広島育ち.デザインとアートの違いや通ずるものに興味を惹かれる.普段は人と関わりながら手を動かして写真を撮ったり商品を創っている.

Akane Mameda


Special thanks for this issue:
Supported by Anabuki Design College Hiroshima